紙のマジックを最近始めた方、これから始める方へ。

MTG

こんにちは、マルオと申します。

最近、SNS上で『MTGを始めました』という旨のツイートを見かける機会が増えた気がします(2021年4月13日現在)。
理由の一因としてはMTGアリーナのモバイル対応が大きいと思います。
シャ〇ウバースやハー〇ストーンといったデジタルカードゲームから参入するライト層の方々へ向けて、自分の体験談も含めてガイドブックと言いますか、メッセージをお伝えできればなと思いこの記事を綴っています。

きっと感じているであろう不安について

・マジックってお金かかるんでしょ?
・ルールめちゃくちゃ難しいんでしょ?
・年上ばっかりで怖い人多いんでしょ?
・遊び方(フォーマット)が多すぎてどれを始めればいいのか分からない

上記の不安点、実際どうなの?って部分もちゃんと答えます。

マジックってお金かかるんでしょ?

よくある疑問だと思います。実際、世間ではそういうイメージもありますよね。
これに監視ってバッサリ答えてしますと、バチクソ高いってことはないですけどお金はかかります。

まず第一に、マジックのデッキは最低60枚+サイドボード15枚の合計75枚です。
国内で有名なTCGとして遊〇王を例に挙げますが、あちらは40枚+15枚の55枚です。
単純に必要なカードの枚数が違うため、若干値段が上がります。

実際にカード単価が高いのかというと、そんなことはありません。
発売された時期が古く、市場の流通量が少ない希少なカードは当然値が張りますが、もっとも一般的なフォーマットであるスタンダードで使われる様なカードは、高いカードでも3000円から5000円くらいに落ち着く場合が多いです。
他のカードゲームを経験されている方であれば、それがあまりにも高額ではないと理解していただけると思います。

世間で金銭的に敷居の高いカードゲームと認知される理由としては、有名なブラックロータスのようにコレクション用の希少性の高い90年代に発売されたカードの価格が5000万円を超えたりと、そういったニュース等をご覧になられたからだと思いますが、当然ゲームとして遊ぶ場合に必要になるカードではありません。
コレクションという楽しみ方を好む富豪の遊びの話です。無視しましょう。

また、1パック350円(今後は1パック400円になるらしいですが・・・)という価格がそもそも高いという話も聞きます。
先ほど挙げた遊〇王ですと、なんと1パック150円で買えてしまうらしいのです。
と、パック単位では3倍弱の値段がしますが、理由があります。
遊〇王のパックは1パック5枚入りで150円なのに対し、マジックのパックは1パック15枚入りで400円なのです。
カード1枚当たりの価格で言えば、むしろ安いのです。

ルールめちゃくちゃ難しいんでしょ?

真実をお伝えします。
全てのルールを完璧に覚えることは不可能です。バカみたいに難しいです。
総合ルールのページは「辞書か?」と思う程に大量のテキストが書かれています。心が折れます。
総合ルール

とネガティブに伝えましたが、これだけ面白く戦略的なゲームを27年も運営していれば、当然1日で覚えられるような簡単なルールには収まりません。
マジックのルールを完璧に覚えれいる人間なんて、日本中探してもほとんど居ないと思ってください。

マジックを遊ぶプレイヤーとして覚えなければいけないのは、少し遊べば把握できる程度の基本的なルールのみです
どういうことかと説明しますと、複雑なルールは複雑なゲームの状況になった時に調べながら進めればいいのです。
店舗のイベントに参加されているのであれば、店員さんに聞いてください。
友人とのフリープレイであれば、MTG-Wikiを読めばだいたい解決します。
まあ、そんな状況になることが稀ですが。
基本的に、ルールが難しくてゲームを遊ぶための障害になることはありません

下記に、公式サイトが用意している簡単なルールブックを貼っておきます。
PDF
遊び方(WEBサイト)

年上ばっかりで怖い人多いんでしょ?

確かにマジックは比較的に年齢層の高いゲームです。
ですが、怖い人が多いかというとそうでもないと思います。
基本的に、マジックのプレイヤーは紳士です。

ですが、残念ながら乱暴なプレイヤーも存在します
ですがこれに関しては、簡単な解決策があります。
そのプレイヤーの顔を覚えて、その人を避けましょう(笑)。

マジックは、「どこで遊ぶか」、「何して遊ぶか」なんてどうでもいいんです。
一番重要なのは、「誰と遊ぶか」です

自分が楽しめる、居心地のいいコミュニティで遊ぶのがBESTです。
最初は色々な店舗のイベントにできるだけ参加してみて、可能な限り、そのお店や常連さんの雰囲気を肌で感じてみてください。
きっといい仲間が見つかると思います。

どうしても見つからなければ、僕に声をかけてください。一緒に遊びましょう。
(まあ僕も仕事があるので、基本的には蒲田、川崎、横浜、秋葉原辺りで遊べる方に限定されますが…)

遊び方(フォーマット)が多すぎてどれを始めればいいのか分からない

マジックには様々なフォーマットがありますよね。
今回は構築フォーマットに関して意見を書かせていただきます。

上に書いた通り一番いい遊び方は楽しい仲間と遊ぶことですので、そのコミュニティで盛り上がっているフォーマットを楽しむのが一番だと思いますが、ここでは単純にフォーマットのみを比較して、それぞれのメリットとデメリットをまとめます。

おすすめフォーマット①:スタンダード

【メリット】
圧倒的な競技人口の多さメタゲームの変化の速度です。
プレイヤーが多いので、競技相手には困りません。また、3ヶ月毎に大きくメタゲームが変化するので停滞しない環境が好きであれば楽しめる点だと思います。
【デメリット】
メリットにも書いてますが、メタゲームの変化の速度はデメリットにもなり得ます。
お金をかけて作ったデッキが、3ヵ月後には見る影もないデッキになる事は珍しくありません。
また、ローテーションによって各カードは長くても2年で環境から排除されます。
スタンダード以外の環境で活躍していないカードであれば、途端に価値が下がり買取価格もワンコイン程度になります。
そのため、1つのデッキ単位で見るとローテーションのない下環境よりデッキを安く組めますが、ランニングコストは実は高いです。

歴の長いプレイヤーの中には、もっともお金のかかるフォーマットはスタンダードである、という方もいらっしゃいます。(自分もその考えです)

また、昨今の禁止カードの多さ、発売から禁止カードになるまでの速さも懸念点の一つです。
高くて強いカードを買っても50日程度で禁止カードに指定される事もあります
この動きはすべてのフォーマットに言えることですが、特にスタンダードが顕著です。

おすすめフォーマット②:パイオニア

【メリット】
ローテーションがないので、1度組んだデッキは禁止改訂がない限りはずっと使えます。
また、ローテーションが存在しない構築フォーマットの中で最もカードプールが狭く、その為比較的安価なカードが多いです。
【デメリット】
競技人口の少なさです。気の合う友人と遊べるならおすすめできますが、店舗イベントは卓が立たない(最低限の参加人数が集まらない)事も多いと聞いています。
度重なる禁止改訂の結果、フォーマットとしては健全で落ち着きのあるものへとなりましたが、コロナウィルスの蔓延も重なり、イマイチ盛り上がりの足りていないフォーマットという印象です。

イベントが活発になった後の公式の売り方次第では爆発的に盛り上がる可能性も秘めているフォーマットだと思いますので、1つデッキを持っておくのはアリかなと思っています。

おすすめフォーマット③:モダン

【メリット】

こちらもローテーションが存在しないので、1回組んだデッキを長い間楽しめます。
また、パイオニアやスタンダードと比べると格段にカードパワー、デッキパワーが上がるので、単純にプレイしていて楽しいフォーマットです。
【デメリット】
強いていうのであれば初期投資の費用の高さです。
古いカードが多いので、当然流通量も少なくなり、必然的に価格も上がります。
ランニングコストはあまりかからないので1度組んでしまえばあとは楽なのですが・・・。

おすすめフォーマット④:統率者

こちらはメリットとデメリットではなく、個人的な見解を書かせていただきます。

統率者戦(以降EDH)は、基本的に4人で行う政治的要素の介入するフォーマットです。
そして、100万円のデッキを用意する人もいれば、5000円程度でデッキを組む人もいます。
このフォーマットで一番重要なのは、仲良く遊べる人と、ある程度デッキのパワーレベルを合わせてパーティゲームとして楽しむ環境が用意できること、です。
参加したコミュニティの中で、自分の財布と相談して混ざれるようであればデッキを用意して参入することをお勧めします。

まずは1つ、自分のデッキを用意しよう

最近は公式から発売される構築積みデッキもかなり内容が充実してきました。
公式サイトの構築済みデッキ紹介記事
数千円で、スタンダードでそこそこ戦えるデッキが手に入りますので、まずはそこから入るのもありだと思います。
構築済みデッキを買って、徐々に強化するパーツを自分で買い足していくのが定石かなと思います。

また、私が管理、運営するMTG-Expressというサイトがございます。
MTG-Express
使い方の解説

MO(マジックオンライン)で好成績を残したデッキリストを、日本語と英語の両方でまとめています。
毎日最新情報を更新しておりますので、参考にしてみてください。

店舗のイベントに参加する時に準備するもの

実際に紙で遊ぶマジックは、MTGアリーナのように勝手にトークンが生成されるわけではありません。
+1/+1カウンターも当然出てきませんし、ライフの管理もプレイヤーが行う必要があります。
その為、一般的には
・ライフ管理用のメモ&ペン
・カウンター管理用のサイコロ
・自分のデッキで必要になるトークンカード
を持参することが多いです。

ライフ管理用のメモとペンですが、最近はスマートフォンのアプリを使ってる方も多いので、そちらを無料でダウンロードすればいいと思います。
ですが、競技性の高い大会やイベントへ参加されるのであれば、紙とペンでライフ管理をすることをお勧めします。
紙とペンですとライフの変動を逐一書き込みますので、相手との認識と齟齬が発生したときに、「前のターンのショックランドの2点払い忘れてませんか?」といった感じで、トラブル回避に役立ちます。

カウンター管理用のサイコロですが、個人的にはマス目で書かれたサイコロではなく、数字で書かれたサイコロをお勧めします。
ぱっと見で分かりやすいので。

トークンカードは、ぶっちゃけてしまえば何でもいいです。
相手にも分かりやすいようにするのが優しさですので、特にこだわりがなければ公式のものを使うのが一番だと僕は思っています。
好きなイラストレイターさんが販売しているものを使う方や、他のカードゲームのカードを使っている方もいらっしゃいますので、特に厳密なルールはないです。

また、必須ではありませんが、デッキを入れるスリーブ、遊ぶ際に敷くプレイマットもあるといいですね。
スリーブはカードを傷等から守るためのものですが、昨今多い両面カードを使う方は必要になります。
公式が用意知っている代替カードをデッキに入れてデッキの外部に両面カードを持っておく、という方法もありますが、実際にそれをされている方は少ない印象です。
多くの場合、両面カードも他のカードと同じようにスリーブに入れて使うことがほとんどだと思います。

また、シャッフルの際などに対戦相手の方に一度デッキを手渡しますので、スリーブに入れておく方が対戦相手の方も気を遣わずに扱えると思います。

プレイマットは、遊ぶ場所の環境(机の材質など)にもよりますが、あったほうが置いたカードを取りやすいですね。プレイマットがある場合とない場合では快適度が大きく変わります。

最後に

拙い文章をここまで読んでいただきありがとうございました。
これからマジックを始められる方が楽しんで遊んでくださることを願っております。
マルオより