暴露マンこと《悲嘆》がどれだけヤバいのか、何故ヤバいのか

MTG

はじめに

本記事では、2021年6月11日に発売予定のモダンホライゾン2にて収録される最新カード、《悲嘆》について語っていこうと思います。

主にモダン、レガシーの2環境を想定して語っていきますが、自分はそこまで歴戦のプレイヤーではありませんので、いろいろと拙い部分があるかとは思いますが、それでも良ければ是非見て行ってください。

《悲嘆》+《儚い存在》

概要

このコンボについては、《悲嘆》が公開された直後から大きな話題となりました。

コンボとしては単純で、想起によって1ターン目に《悲嘆》を唱え、戦場に出た時の効果で生贄に捧げる能力が誘発した際、それに対応する形で《儚い存在》を唱えることで《悲嘆》を明滅し、再びハンデスの効果を誘発させつつ、戦場に残すことができるというコンボです。

簡単に言うと、1ターン目から2枚ハンデスしつつ、盤面に3/2威迫を残し、次のターンまで生き残っていた場合には更に追加で1枚ハンデスをします。

モダンを愛するプレイヤーの皆さんは、先手2ターン目に出てくる《難題の予見者》がいかに不愉快なのかよくご存じだと思いますが、ちょっとスタッツが下がり、除去してもカードを引かせてくれなくなった《難題の予見者》が1ターン目に戦場に出てくると考えると恐ろしいですよね。

ちなみにですが、《儚い存在》は代用のパーツでも問題ないと思います。

ここまで聞いた時点で既にこの動きがとてつもなく強く、到底モダンで許されてよい動きではないと皆さんお気づきだと思いますが、この動きがどうしてやばいのかをもう少し掘り下げて考えてみたいと思います。

考察

では何故、この動きが強いのかを考えてみたいと思います。

一つ目の理由としては、ごく単純に暴力的な強さです。

仮に、対戦相手が土地3,他4の7枚でキープしたとします。

この場合、相手の手札のうち2枚が1マナ域、1枚が2マナ域、1枚が3マナ域以上の場合を想像してみてください。

ごく普通にあり得る状況だと思いますが、こちらが先手で、1ターン目に《悲嘆》+《儚い存在》のアクションが取れる場合、相手に最初のターンが渡った時には1マナ域のカードはもう残っていません。

そして相手にその次のターンが渡る前にもう一度ハンデスが起きますよね。
そうです、対戦相手が2ターン目を迎えたときには、2マナ域のカードすらありません。
もちろんトップから有効牌を引いてくる可能性も否定できませんが、それを考慮しても十分にゲームを成立させないほどの暴力的なアクションだと思います。


さて、ここでもう一つ、ちゃんと考えれば分かることですが僕が注目した理由を話したいと思います。

この動き、後手の1ターン目ですら、適切な解答の少ない強力な動きとなる場合が多いのです。
というのも、基本的には《悲嘆》をカウンターする、あるいは先にハンデスで手札から落とす以外での対処が難しいのです。

具体的に言うと、《儚い存在》を《呪文貫き》で打ち消す事も、《悲嘆》の着地後、それを《流刑への道》、《剣を隙に》で処理する事も現実的には不可能なのです。

想起によって、《悲嘆》はETB能力で自身を生贄に捧げる能力を持ちます。
そして、《悲嘆》は元々、ETB能力で相手の手札を1枚捨てさせる誘発型能力を持っています。
MTGアリーナでウーロ、クロクサを使っていた方には分かりやすいと思いますが、同時に誘発するこれらの2つの能力は、アクティブプレイヤー(以降AP)が任意の順でスタックに積むことが可能です。

つまり、生贄に捧げる能力より先に手札を捨てさせる能力を解決させることで、相手が除去やカウンターを持っていても、それを捨てさせることが可能です。

「ん?それに対応して除去すればいいのでは?」と思うかもしれませんが、もし対戦相手がそのように動いてきたのであれば、それに対応して《儚い存在》を唱えることで除去から逃れることができます。
たとえ対戦相手が《呪文貫き》を構えていたとしても、この段階で捨てさせることが可能です。

動いてこないのであれば、ハンデスの能力を解決後に《儚い存在》を唱えることができます。

このような理由から、最初に申し上げたように、基本的には《悲嘆》をカウンターする、あるいは先にハンデスで手札から落とす以外での対処が難しいのです。

《悲嘆》+《復讐蔦》

概要

このコンボも、《悲嘆》が公開された直後から話題になったコンボです。

《悲嘆》を0マナのクリーチャーとして使い、1ターン目に《縫い師への供給者》と組み合わせて使うことで、1ターン目から《復讐蔦》を走らせることが可能です。

この動きを実現するためには、《縫い師への供給者》のETB能力によって、切削3で復讐蔦を落とす必要がありますが、レガシーのホガーク・ヴァインを想定するのであれば、実はもっと受けは広いです。

というのも、この《縫い師への供給者》のETB能力で《復讐蔦》を落とせなかったとしても、それによって《陰謀団式療法》が墓地に落ちたのであれば、《縫い師への供給者》を生け贄にして唱えることによって、自分の手札にある《復讐蔦》を墓地に落とすことができますよね。
また、追加で切削3が起きるので、それによって追加の《復讐蔦》が墓地に落ちる可能性もあります。

では、上記の動きにプラスで《縫い師への供給者》によって《黄泉からの橋》が墓地に落ちていた場合はどうでしょうか。

想起は戦場に出た時に生け贄に捧げる能力です。
そうです、これにより2/2のゾンビ・トークンが生成されるのです。

そうなれば、次のターンから墓地に落ちている《墓所這い》を唱えることも可能になります。

《復讐蔦》が1ターン目から走ることに注目しがちで忘れてしまいそうですが、相手の土地でないカードを1枚選んで捨てさせた後の事ですよ。こんなの、ゲームになると思いますか?笑

まとめ

僕なりに思いついたことを、淡々と描かせていただきました。

もし他にも相性のいいカード、特別に強い動きなどがあればTwitterからリプとか貰えると嬉しいです!
(以前、海外からのスパムコメントが多かったのでコメント機能をOFFにしています。)
読んで頂いて、参考になった方、面白かったと思ってくださった方、↓のRT待ってます!w

結論ですが、とりあえず《夏の帳》と《神聖の力戦》は買っておきましょう!

初動3000円くらいなら買いだとはおもいますが、モダンは遊んでいるけれどもレガシーは遊んでいない方はちょっと注意したほうが良いかもしれませんね。
あくまでも僕の個人的な感想ですが、既に禁止になる未来が見えますので。

ここまで読んでくださってありがとうございました。
それでは、おやすみなさい。

追記

予想の100倍くらい読んでいただいているので、僕が個人で運営しているWEBサイト、『MTG-EXPRESS』の宣伝だけさせてください。

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